日本文化と芸術を国内外へ発信することを目的とした都市型野外アートイベント「TOKYO数寄フェス2017」。近代日本美術の発展に大きな功績を残した岡倉天心が、茶の湯の文化を通して日本の文化芸術の精神を世界に紹介した『茶の本』の思想を背景に開催されます。
会場となる上野恩賜公園敷地内に広がる様々な文化施設で、岡倉天心が同書で語った《数寄》という言葉を軸にアート作品やワークショップ、コンサートを展開。日本や東京を「数寄(=好き)」になる企画が目白押しです。
昨年は開催3日間で32万人を超える来場者が訪れ、今年は10日間に延長され、11月10日(金)から19日(日)まで盛大に開催されます。
主な見どころは、「上野造船所」と名付けられたインスタレーション。「3万年前の航海」にまつわる展示や葦舟作りなどが行われ、最終日には完成した葦舟が不忍池に進水します。また、不忍池をキャンバスにみたて光を池に投影するアート「ミナモミラー」や東京藝術大学の学生とパリの美大生によるアートプロジェクトなど盛りだくさん。その中からお茶がテーマの注目イベントをピックアップしました。
●「ITO EN ティーテイスターフォレスト」
伊藤園ティーテイスターによる新たなお茶のカタチを提案する空間アート。「お茶を素敵な景色を眺めながらいただきたい」、「素敵な場所で暮らしたい」そんな夢を実限するためにつくられた移動茶室を様々な場所で展示します。伊藤園のお茶のスペシャリスト「ティーテイスター」たちが様々なお茶を振舞い、お茶の楽しみ方や日本茶の魅力を紹介します。期間中、移動茶室が動き回りお茶を振る舞うデモンストレーションも計画しています。
日時 11月10日(金)~11月19日(金)
場所 上野公園 噴水前広場
●上野公園スタディーズ01 「茶の本を持って、上野に出かけよう」
上野公園の歴史や文化の魅力を発信するレクチャーシリーズ。そのキックオフとなる今回は、「茶の本」を片手に、ディレクターやアーティストから見た上野公園の魅力と、アーティストにとってのリサーチと異文化共同の可能性について語ります
日時 11月10日(金) 17:00-19:00(受付16:30~)
場所 東京都美術館 講堂
●『茶ヌーボー』
谷中の様々な施設を会場に「お茶」にまつわる企画を展開 。本会期に合わせて、谷中のお店やギャラリーなどを会場に、地域の人々が「お茶」をテーマとした企画を展開します。(詳細は後日発表)
すべてのイベントの詳細は公式サイトをご確認ください。
イベント概要
●日時 2017年11月10日(金)~11月19日(日)
●会場
上野恩賜公園(不忍池一帯、噴水前広場 ほか)、東京国立博物館、東京都美術館、東京文化会館、谷中地域(旧平櫛田中邸、市田邸) ほか
●公式サイト http://sukifes.tokyo