「うちのお店、本当にふつうなんです」
東京・青山の”ふつう”が心地いいお茶カフェ『テサラ』
- Text by Kazutaka Miura
青山で貴重な”ふつう”の空間
平日のお昼どき、東京・青山で働く人たちが、ヘルシーなランチプレートとおいしいお茶を求めて足繁く通うお店があります。
お店の名前は『Te`sala(テサラ)』。2016年にオープンした、日本茶と紅茶が楽しめるお茶カフェです。
もともと割烹料理屋だったという店内は、どこか懐かしさが漂い、温かい雰囲気に包まれています。昭和を思い起こす味わい深いジャズが流れ、少し前の時代にタイムスリップしたかのよう。
「うちのお店、本当にふつうなんです」
そう自身のお店について話す店主の濱本さん。
でも、濱本さんが”ふつう”と言う、青山では貴重な飾らない雰囲気を求めて、多くの人が訪れているのかもしれません。
そんな”ふつう”の場所に身を置き、ランチやお茶を味わい、ゆっくり自分と向き合えば、疲れた心と体が自然とリフレッシュされるはずです。
八女茶にこだわる
テサラでは、福岡を代表する産地ブランド「八女茶」のメニューが充実しています。
店主の濱本さんが厳選した「八女茶」は、福岡県八女市上陽町でお茶づくりをしている生産家「くま園」のお茶。
スッキリとした香りと軽やかな甘さが特徴の「さえみどり」、豊かなコクと旨味が魅力の「おくゆたか」といった品種の煎茶や、八女茶の代名詞的存在の玉露も味わえます。
お茶は山口県の銘菓「本多屋」の外郎と一緒にどうぞ。
お店では「くま園」の園主・中谷一美さんによるお茶会「ほぼつきイチ茶会」を月に一回のペースで開催。毎回異なるテーマが設けられ、八女茶の魅力を存分に知れる密度の濃いお茶会です。

店頭では「くま園」の茶葉も販売。甘みがあって、ほどよい旨み、またはコクのある煎茶が好きという方におすすめです。
テサラは紅茶のメニューも豊富。スリランカのディンブラ・ウバ・ヌワラエリヤ、インドのダージリンなど、独自に仕入れた質のいい紅茶をポットで提供しています。
野菜たっぷりのヘルシーランチ
好評の平日ランチプレートは、八ヶ岳の契約農家から届く新鮮な野菜を使った惣菜が中心。どれも優しい味付けでとてもヘルシー。リピートするお客さんが多いのも頷けます。
ご飯は自然栽培米で作られた希少なお米、いのちの壱(龍の瞳)という玄米を使用しているのも人気の秘訣です。
なお、秋冬の寒い季節は、通常のランチプレートに変わり、期間限定でスープランチが登場。野菜たっぷりのスープか汁物に惣菜2品、いのちの壱の玄米が付いた、心も体も温まるランチセットです。

店内にはカウンター席だけでなく、掘りごたつの座敷席もあり、グループでの利用もおすすめです。
「ゆっくりとお茶を味わってもらえる場所にしたい」
「本当においしいと思えるお茶に出合ってほしい」
テサラは、店主・濱本さんの、そんな優しく、温かいお客さんへの願いが詰まったお店です。
”ふつう”が恋しくなったときはぜひ。

店舗情報
住所 東京都港区南青山2-20-1 平野ビル102
電話番号 03-6455-5511
営業時間
ランチタイム 月~金 11:30~14:00(LO13:30)土 11:30~15:00
ティータイム 月~金 14:00~19:30(LO19:00)土 11:30~18:30(LO18:00)
定休日 不定休
※日曜・祝日は不定期で営業、営業時間は土曜と同じ
https://tesala.jimdo.com/