130年続く静岡・牧之原の茶園「カネ十農園」が
東京・表参道にティーサロン『カネ十農園 表参道』をオープン
- Text by Yurina Ooishi
静岡・牧之原から表参道へ
2018年6月、東京・表参道に日本茶専門店『カネ十農園 表参道』がオープンしました。
運営するのは、静岡県牧之原市でお茶づくりをしている「カネ十農園」。創業は1888年、130年以上続く茶園です。
「カネ十農園」のお茶は、伊勢丹や三越などの百貨店や蔦屋書店、インテリアショップなどでも販売され、注目度は右肩上がり。自社で栽培から製茶、販売、店舗運営までを一貫して行う、国内で最も勢いのある茶園のひとつと言えるでしょう。

『カネ十農園 表参道』は、そんな「カネ十農園」のお茶の魅力を余すことなく体感できるティーサロン&ティーバーです。
お店までは表参道駅から徒歩で5分ほど。表参道や原宿の喧騒から離れた、裏参道と呼ばれる静かなエリアにあります。

人気は「カネ十アールグレイ」
店内は落ち着いた雰囲気で、広々としたカウンター席に座り、ゆっくりとお茶が楽しめます。
カウンターの素材は、なんと畳。い草の香りが漂い、くつろぎの時間を演出してくれます。
ここでは煎茶や焙じ茶といった定番のお茶をはじめ、「カネ十アールグレイ」と呼ばれるオリジナルメニューも人気だそう。
「カネ十アールグレイはめずらしいですねと言って、注文してくださる方が多いんです。カフェインを抑えた一番摘みの茶葉に、ベルガモットから抽出した天然の精油で香りづけしています」
そう教えてくれたのは、店長の松本貴志さん(37)。

実際に飲んでみると、アールグレイ特有の柑橘系の香りと、お茶の甘みがいい具合に楽しめるお味。クセになりそう。
そのほかにも、「季節のフルーツ煎茶」、「煎茶スムージー」、「焙じ茶キャラメルラテ」など、バラエティ豊かなアレンジティーがメニューに並びます。
ティーバーテンダーの本格ティーカクテル
『カネ十農園 表参道』では17時以降、お茶を使ったオリジナルのティーカクテルが登場します。
店長の松本さんは元バーテンダー。本領発揮です。

実は、松本さんと「カネ十農園」との出会いは、松本さんが以前働いていたバーだといいます。
「働いていたバーでカネ十農園のお茶を取り扱っていたんです。それをきっかけに、カネ十農園の百貨店催事やイベントにティーバーテンダーとして参加するようになり、徐々に関わりが深くなっていきました。そして、この店のオープンに合わせて、店長兼ティーバーテンダーとして加わることになったんです」と松本さん。
ほうじ茶にバナナを混ぜた優しい甘さが魅力のカクテル「カネ十焙じ茶バナナダイキリ」や、煎茶を黒糖焼酎で割った「カネ十煎茶割り」、人気のカネ十アールグレイを米焼酎で割った「カネ十アールグレイ割り」といったカクテルやお茶割りが味わえます。
お酒とお茶のことを知っているティーバーテンダーの松本さんがつくるお茶のお酒はどれも格別です。

「カネ十農園」のお茶はパッケージのデザインに定評があり、ギフトにもおすすめ。店頭ではそんな人気のお茶が勢揃いし、購入もできます。
リーフタイプだけでなく、ティーバッグタイプの商品が充実しているのもうれしいです。
表参道で仕事や買い物をしている最中に、「ほっと一息したい」「日本茶が飲みたい」なんて思った方は、気軽にお店まで足を運んでみてください。
基本情報
住所 東京都渋谷区神宮前4-1-22
電話番号 03-6812-9637
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜
http://kaneju-farm.co.jp/