静岡に新名所が誕生!
お茶の博物館「ふじのくに茶の都ミュージアム」が3月24日(土)にオープン

日本有数の茶どころである静岡県牧之原台地に、日本最大級のお茶の博物館「ふじのくに茶の都ミュージアム」が2018年3月24日(土)にオープンする。旧島田市お茶の郷博物館が大幅にリニューアルされ、3階建ての博物館と2階建ての商業館、江戸初期の茶人・小堀遠州が手掛けた茶室(復元)と日本庭園から成る、新たな茶文化の発信拠点だ。

ミュージアムのデザインは小堀遠州の「綺麗さび」の世界観をイメージ

博物館では、お茶の起源や世界へのお茶の広がりといったお茶の歴史をはじめ、お茶の製茶技術や日本の茶産業についても紹介。さらにお茶の成分や機能性なども資料や映像、実演を通してわかりやすく楽しく学ぶことができる。

博物館には中国雲南省にある樹齢1000年を超える茶樹のレプリカも展示

商業館に入るカフェレストランでは、静岡茶や静岡県産の食材を使った料理が味わえ、ミュージアムショップではお茶やお茶関連商品の購入ができる。
「ふじのくに茶の都ミュージアム」は小さな子供から大人まで気軽に参加できる体験型イベントが充実しているのも魅力。館内では石臼で抹茶を挽く体験ができ、お茶の収穫時期には近くの茶畑で茶摘み体験が楽しめる。さらにお茶と食のワークショップや茶娘衣装の着付け体験、手もみ体験、陶芸体験、お茶のアロマ作り講座といった企画も用意されている。

4月28日(土)から6月10日(日)まで新茶フェアが開催される

ミュージアムのハイライトは、小堀遠州による茶室「縦目楼(しょうもくろう)」と美しい庭園。小堀遠州は、珠光、武野紹鴎、千利休、古田織部と受け継がれた「わび茶」を基盤としつつ、王朝の雅や和歌の世界を融和させ、独自の「綺麗さび」という茶の湯を確立した大名茶人。現存する絵図面などをもとに復元したこの茶室では、小堀遠州の「綺麗さび」の世界を体感することができ、茶道体験も楽しめる。

建築家・作庭家としても活躍した小堀遠州が手掛けた茶室と庭園

オープン日から6月10日(日)まで、開館記念企画展『現代(いま)に生きる綺麗さびの世界』が開催される。小堀遠州が好んだ茶道具や国内外で活躍する静岡の陶芸家・前田直紀氏の作品を展示。また小堀遠州が目を付け「遠州七窯」のひとつに数えられるようになった静岡県島田市の志戸呂焼も紹介される。

静岡県島田市金谷で焼かれる志戸呂焼の茶入

●施設概要
開館時間  博物館・商業館 9:00~17:00(最終入館16:30)
茶室 9:30~16:00(最終入室15:30)
休館日   火曜日(ただし火曜日が祝日の場合は翌日休館)
所在地   静岡県島田市金谷富士見町3053番地の2
観覧料   個人300円、団体200円、大学生以下、70歳以上、障害者手帳等を
お持ちの方は無料
公式サイト https://tea-museum.jp

アクセス

 

Editor

  • 三浦一崇
  • 三浦 一崇
    Kazutaka Miura

    NewTitleディレクター。雑誌編集者として5年、PR会社で広報マンとして3年、メディアの仕事に携わってきた経験を生かし、ジャーナリズム精神を忘れず、お茶のおもしろいことを発信中。

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