新しい日本茶の楽しみ方を鎌倉から発信
日本茶セレクトショップ『CHABAKKA TEA PARKS』がオープン

鎌倉駅西口から徒歩1分、おしゃれなカフェや雑貨屋が立ち並ぶ御成町の一角に日本茶セレクトショップ『CHABAKKA TEA PARKS(チャバッカ ティーパークス)』が誕生した。厳選したシングルオリジンの日本茶を提供するティースタンドでありながら、茶葉やオリジナルグッズの販売を行うショップとしての顔も持った日本茶専門店だ。
2018年4月26日のオープン以来、ここでしか味わえないドラフトティーやこだわりの日本茶を求めて多くの人が訪れ、賑わいを見せている。

鎌倉らしい開放的な雰囲気の店構え

鎌倉で楽しむ“日本茶エンターテインメント”

 

「立ち止まるのは好きじゃない。その時間が無駄だと思うから、いつも動き続けています」と爽やかな笑顔で話してくれたのはオーナーの三浦健さん。
三浦さんは、2017年10月に鎌倉に移住し、店舗探しから始めて、約7ヶ月後には『CHABAKKA TEA PARKS』をオープン。立ち止まらずに、スピード感を持って動き続けた。
お店のコンセプトは、”日本茶で楽しむエンターテインメント”。店名のCHABAKKAには、茶バカ、茶ばっかり、茶葉という意味が込められている。

CHABAKKA TEA PARKSオーナーの三浦健さん

「エンターテインメント性を大事した店づくりをしています。お客様に楽しんでもらいたい。そして、自分も楽しみたい。きちんとサービスを提供したうえで、ワクワクする気持ちを届けたいと思っています」と三浦さん。
そのような「もっと日本茶を楽しんでもらいたい」という思いから、ユニークな「ドラフトティー・あさつゆ」の提供に至ったという。
ビールサーバーから直接注ぎ淹れるドラフトビールならぬ、ドラフトティーは日本初の試みで、鹿児島県頴娃産の深蒸し煎茶をじっくりと氷で抽出し、窒素を含ませ1日寝かせて作り提供されている。

クリーミーな味わいを楽しめるドラフトティー

「ドラフトティーをビールみたいに『カンパ~イ!!』って言いながら飲んでくれるお客様の姿を見ていると、楽しんでくれている感じが伝わってきてめちゃくちゃ嬉しいですね」と三浦さん。

 

外から見た日本茶業界とは

 

すべては日本茶をもっと知ってもらい、楽しんでもらいたいと始めたこと。
「日本茶は、急須で淹れて飲まなきゃダメだとか、茶葉で飲まなきゃダメだとか、押しつける必要はないと思っています。飲み方も楽しみ方もお客様に選んでもらえればいい。日本茶を提供する側の僕が、お客様のことを考えて幅広いバリエーションのメニューを提供しないといけないですよね」
三浦さんは、お客さんが楽しんで日本茶を飲んでくれれば、形にこだわらないと話す。
そのような発想が生まれてくるのは、日本茶業界ではない業界で長年働き、日本茶業界を外から見ていたからだろう。

暑い季節は冷茶がオススメ。右がドラフトティー

三浦さんは、時代の先端を行くファッションブランド「TOKYO BASE」の創業メンバーのひとり。同ブランドで10年間働き、ファッション業界で活躍してきた。そして、2017年に独立のため退社し、『CHABAKKA』を運営する株式会社Third Bayを立ち上げた。
「僕がお茶を消費する側だった時に日本茶に対して思っていたことは、敷居が高くて、地味というイメージでした。どうしたら楽しく気軽に飲んでもらえるのだろう?と考えた時にドラフトティーをはじめとする今のメニューや提供方法のアイデアが浮かびました」

 

 

どうして日本茶業界へ?

 

三浦さんが高校生の時に思い描いた人生設計の中で、独立して鎌倉で暮らし、鎌倉で働くことはどうしても叶えたい目標だった。
「東京で生活をしていた20歳の頃から、将来は鎌倉に生活の拠点を移し、独立して鎌倉で何かやろうと決めていました。サーフィンやゴルフ、旅行が好きで、高校生の頃から鎌倉によく来ていました。とにかく鎌倉が大好きなんです」と三浦さん。
その熱烈な鎌倉愛が、人生を突き動かす原動力になっていく。そこまで好きと言える場所との出会いは、人生の中でどれだけあるだろうか。

自然に囲まれた鎌倉の街並み

「鎌倉でどんな事業をしようかといろいろと考えていた時、日本の伝統文化に新たな価値を見いだし、日本から世界に発信していきたいという昔から抱いていた想いを形にしたいと思いました。ファッション業界で働いていた時から、日本の伝統文化や日本のものづくりにとても興味があったんです」と三浦さん。
三浦さんは事業のテーマについて、日本茶の他にも、下駄、着物、器など様々な伝統文化や伝統工芸が候補に挙がったのだという。

 

「日本の伝統文化を挙げていった中で、日本茶は作る人、産地、環境によって味も香りも異なり、検討していた他のものに比べて奥深くておもしろいなと思いました。日本茶に対して、地味で敷居が高いというイメージを持っていたので、従来とは異なる新しい視点や観点で見たら、若い世代の顧客層や新たな需要を生むことができるかもしれないと思い、日本茶を選びました」

店内にはカウンター席とテーブル席が設けられている

 

母が出してくれた1杯の日本茶

 

三浦さんの実家はお茶処、静岡。単一農園、単一品種で栽培されたシングルオリジンと呼ばれるお茶を日常的に飲む家庭で育ったそう。しかし、そんなお茶が身近にあったことを知ったのは、オープンの約1年前のことだった。実家でたまたま母親が出してくれた1杯のお茶に感動して「なんでこんなにおいしいんだ!?」とその謎を知りたくなったという。調べていくと実家で飲んでいたお茶は、希少性の高いシングルオリジンの茶葉だった。

 

「お茶のことを知る過程で、ファッションの世界に近いものをお茶に感じました。ファッションブランドと同じように、産地にこだわり、作り手や素材によって個性が現れる。ファッションと同じように楽しみ方は自由自在、人それぞれであっていい。もっとお茶の世界を突き詰めたいと思いました」
三浦さんの産地と素材へのこだわりは、ファッション業界から日本茶業界に変わっても変わらない。

 

お店で提供されているお茶は、三浦さん自ら全国各地に足を運び厳選した、産地と品種にこだわったシングルオリジンが並ぶ。静岡・本山産「煎茶・蒼風」、佐賀・嬉野産「釜炒り茶・さやまかおり」、茨城・猿島産「烏龍茶・いずみ」など様々で、日本茶の楽しさ、奥深さが伝わってくるメニューとなっている。

茶葉はスタイリッシュなパッケージで販売されている

店づくりにおいて、エンターテインメント性を重視する三浦さんは、お客さんに気軽にいろいろなお茶を楽しんでもらいたいと「月額定額飲み放題サービス(5000円)も展開。会員になると、1ヶ月間毎日、メニューの中から好きなものが1杯無料で飲めるシステムだ。

ブランドロゴが入ったタンブラーやマグカップを販売
モダンな印象の急須と茶缶もオリジナル商品

子供の頃から、誰かのまねをするのではなく、先頭に立ってムーブメントを起こすことが好きだったという三浦さん。日本茶業界でも、新たなムーブメントを巻き起こし、今までに見たことがない日本茶の世界を見せてくれるに違いない。

 

 

【店舗情報】
住所 神奈川県鎌倉市御成町11-10
電話 0467-84-7598
営業時間 11:00~18:00
定休日 水曜
URL https://shop.chabakkateaparks.com

 

Editor

  • おおいし ゆりな
  • おおいし ゆりな
    Yurina Ooishi

    人の”思い”を文章で伝えるライター。映画監督、俳優、スポーツを通じた国際展開をしている人物へのインタビューを中心に様々な媒体で活躍している。出身地は茶どころ静岡。お茶を飲み終わるまでが食事という家庭環境の中で育つ。最近は置物と化してる急須だが、お茶に関わる方に触れ合い、お茶を淹れる心の余裕を持ちたいと思っている。

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