日本橋とN.Y.の伝統が融合
ティー・アート・音楽・食の文化が息づく【THE A.I.R BUILDING】
江戸時代から商業・文化の中心地として栄え、今もなおその歴史と伝統を肌で感じられる街、東京・日本橋。ここ数年、日本橋では街の再開発が進み、ユニークな商業施設やホテル、ショップのオープンが続き、様々なまちづくりプロジェクトが始まっている。そんな日本橋に9月16日、本格的なティーが楽しめ、アート・音楽・食のカルチャーを新しいスタイルで体感できる空間が誕生した。
その名は『THE A.I.R BUILDING(エアビルディング)』。“アーティストが住みついたビル”をコンセプトに、築60年のオフィスビルをリノベーションし、ニューヨーク出身のジャズミュージシャンが1970年代に住んでいた空間をイメージして各フロアをデザインしたという注目のスポット。日本橋とニューヨークの伝統が融合した、その個性的な場所を紹介する。
1階は、THE A.I.R BUILDINGを手掛けた梁剛三氏の「いつでも気軽にアートに接してほしい」、「人と人を繋ぐ場所でありたい」という想いが詰まったカフェ「PUBLIC SPACE(パブリック・スペース)」。ここでは、ティーアーティストの伊藤孝志氏がプロデュースする世界トップクラスの紅茶を扱うティーブランド「LUVOND TEA(ラヴォンド ティー)」のティーが味わえる。
伊藤孝志氏は、銀座の商業施設GINZA SIXに店を構える「LUVOND TEA SALON(ラヴォンド ティー サロン)」のオーナーであり、世界各地の茶葉の買い付けを自ら行い、ブレンドし、オリジナルのメニューの開発からティーショップのプロデュースまで行うお茶のスペシャリスト。
「THE A.I.R BUILDING」では伊藤氏がセレクトした、ラヴォンド ティーを代表するアッサムやダージリンといったストレートティーをはじめ、スパークリングティーや濃厚ロイヤルミルクティーといったアレンジティーがメニューに並ぶ。
フードメニューも充実しており、自慢のチーズケーキやパンケーキはティーとぜひ一緒にご注文を。夜はバースタイルになり、ティーカクテルがメニューに登場する。カフェにはギャラリースペースが併設され、お茶ととともにアーティストの作品が気軽に楽しめる魅力的な空間が広がる。
2階は、アーティストのワークスタジオ兼レジデンス(住居)。海外アーティストが滞在しながら、制作活動と作品発表を行うこともでき、ポップアップショップや撮影のロケでの使用も可能とのこと。3階はコワーキングスペースとなっていて、東東京エリアで活動するクリエイターやワーカーたちの拠点になる。
そして、地下1階は、ピアノやドラムなどの楽器が並び、バンドのライブ演奏や展示が行えるスペースとなっている。先日行われたグランドオープンのレセプションパーティーでは日本のジャズ界が世界に誇るトランペッターの黒田卓也氏がプレイし、会場は大熱狂に包まれたそう。
グランドオープンを果たし、本格的に動き出した「THE A.I.R BUILDING」の今後の展開に注目したい。
All photos by rick_wu (Keiichi Kureshima)
店舗情報
THE A.I.R BUILDING
住所 東京都中央区日本橋本町3-2-8
営業時間 11:00〜0:00