お茶ビジネス専門の展示会
『第2回インターナショナルティーショー』をリポート!

カフェ、コーヒー、ピザ・パスタ、お茶の産業に関わる食材・機材・サービスを提供する企業が出展した総合展示会「CAFERES JAPAN(カフェレスジャパン)2018」が2018年6月13日(水)、14日(木)、15日(金)の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトにて開催された。

第2回インターナショナルティーショー

会場では「第6回カフェ・喫茶ショー」、「第4回ピザ&パスタショー」、「第2回インターナショナルティーショー」が同時開催され、3日間で3万人以上が来場した。
ニュータイトルでは国内外のお茶・茶文化・茶関連食材・設備が一堂に会したお茶ビジネス専門の展示会「インターナショナルティーショー」を取材。今回はその様子を中心にリポートする。

第6回カフェ・喫茶ショー

狭山茶の魅力を発信

 

今回初出展となる狭山市茶業協会は『東京から一番近い日本三大茶産地~狭山茶 極上の狭山茶の世界~」と題したセミナーを開催。狭山市茶業協会・消費宣伝部長の宮野圭司さんが狭山茶の魅力を語った。
現在、狭山市では玉露づくりにも力を入れているそうで、参加者に玉露を振る舞いながら、狭山産玉露のこだわりについても話した。
同協会は「狭山茶だけでなく、日本茶の楽しさを知ってもらい、伝えたい」という理由で出展を決めたという。
一方で静岡県は「いろどり見本市」と掲げたパビリオンを出展し、静岡県の茶業者のブースが並んだ。

狭山市茶業協会・消費宣伝部長の宮野圭司さん


ニュージーランド発ティーブランド「Tea Total」

 

会場でひときわ目を引いたのは、イメージカラーの赤を前面に打ち出した「Tea Total(ティートータル)」のブース。ニュージーランド生まれの老舗ティーブランドだ。世界各国から厳選した茶葉にハーブやフルーツをブレンドしたフレーバーティーを展開している。
担当者によると、おすすめはニュージーランド特産のマヌカの葉を使用した「マヌカフラワーティー」だそう。モダンなジオメトリック柄のパッケージも印象的だった。

Tea Total(ティートータル)のブース

 

スイス発ティーブランド「SIROCCO」

 

スイス・チューリッヒ湖の近くで1908年にコーヒー焙煎工場として設立したティーブランド「SIROCCO(シロッコ)」。
「110年続くこだわりの紅茶を日本の方にも知ってほしい」と今回の出展を決めたとのこと。
おすすめはバニラの香りが豊かなフレーバーティー「ブラックバニラ」や杏仁豆腐のような甘い香りが特徴の烏龍茶ベースのブレンドティー「アーモンドウーロン」。そのほかにもハーブティーやルイボスティーなども販売している。
上品なパッケージも魅力で、ギフトとしても喜ばれそうなブランドだ。

「SIROCCO」のブース

 

米国で人気のコンブチャブランドが日本上陸

 

アメリカで人気のコンブチャの専門ブランド「Kombucha Wonder Drink(コンブチャワンダードリンク)」のブースも注目を集めていた。
コンブチャは紅茶やウーロン茶を発酵させた発酵ドリンク。同ブランドの商品は、ウーロン茶ベースのアジアンペア&ジンジャーやグリーンティーベースのレモンなど4種類のフレーバーが揃い、缶入りなので手軽に味わえる。

Kombucha Wonder Drinkのブース

 

「吉村」が提案する新しい日本茶ギフト

 

日本茶を中心としたパッケージ製造・販売を行うメーカー「吉村」。ギフト向けのお茶菓子やお茶関連雑貨の展開もしている同社は、”メッセージを贈る”をコンセプトにしたギフトに最適な「メッセージ一煎袋」などを展示。ブースではハート形のティーバッグが簡単に作れるティーパック製造機も展示し、日本茶の新しい売り方を提案していた。

可愛いデザインの商品が並んでいた吉村のブース

 

日本茶業界を支える包装資材メーカー「清和」

 

お茶関連商品の包装資材に特化し、日本茶業界を影で支えている包装資材の総合メーカー「清和」も出展していた。
今回の展示会では、「日本茶業界の発展のために何かできれば」との想いで同社が製作したお茶の淹れ方パンフレット『教えて、日本茶の淹れ方』を紹介。ほうじ茶編や新茶編など全9巻が揃い、小学生や外国人への茶文化の普及、お茶屋の販売促進に活用されている。

パンフレットが紹介されていた清和のブース

注目を集めたお茶セミナー

 

「CAFERES JAPAN 2018」では、大小様々なセミナーが開催され、日本茶や紅茶などお茶をテーマにしたセミナーも開かれていた。
日本茶専門店「東京茶寮」ディレクターの谷本幹人氏や高級ボトリングティーで有名な「ロイヤルブルーティージャパン」代表の佐藤節男氏をはじめ、フレーバー日本茶専門店「おちゃらか」のステファン・ダントン氏、フランス人日本茶インストラクターのフローラン・ヴェーグ氏など、注目の講師陣が最新の業界動向やお茶の魅力を大いに語った。
また、一般財団法人ユヌス・エムレインスティトゥート東京トルコ文化センターの岡部誠一氏は、『トルコの日常に欠かせない紅茶「チャイ」』と題するセミナーを開催。1日に30~40杯もチャイを飲むと言われるお茶大国・トルコとチャイの世界を紹介した。

トルコチャイのセミナーの様子

今回出展していた多くの企業が、もっと気軽に楽しくお茶を飲んでもらえるような商品を提案し、茶文化の発展を目指して様々なアイデアを披露していたのが印象的だった。
なお、2019年のCAFERES JAPANは、会場を東京ビッグサイトからパシフィコ横浜に移して、さらに規模を拡大して開催される。

 

CAFERES JAPAN http://caferes.jp

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