【イベントリポート「Tea for Peace」】
お茶を知ることは、世界とつながる近道になる。

お茶を選ぶ時間、淹れる時間、飲みながら語らう時間、どれもお茶を通して、豊かな心になれる日常の大切な時間につながっていく。外国人と出会ったとき、お互いの言葉がわからなくても、お茶を囲み、お茶がもたらしてくれる大切な時間を共有できればきっと笑顔になれる。
笑顔は世界共通言語。
だとしたら、英語が上手に話せることよりも、世界の茶文化を知っていて、美味しいお茶を振る舞えることの方が、外国人と仲良くなれる近道かも⁉︎
英語は得意じゃないけれど、外国人と仲良くなりたいなと思っているライターのおおいしゆりなです。静岡出身、もちろんお茶が大好きです!

そんな考えをめぐらせながら私が訪れたのは、世界中のお茶と茶文化が一堂に会したイベント「Tea for Peace」。東京・青山の国連大学中庭で3月17日(土)と18日(日)の2日間に渡って開催されたお茶の祭典です。イベント名の「Tea for Peace」には、ガヤガヤした世界から離れ、平穏な文化に立ち戻り、お茶を分かち合って平和を見つけて欲しいという願いが込められているそう。
今回は、茶文化のさらなる発展を予感させてくれたイベントの様子をリポートします!

会場には53ものブースが立ち並び、個性溢れるお茶がズラリ!

会場となった青山・国連大学前の広場では毎週末ファーマーズマーケットが開催されていて、当日もたくさんの人たちで賑わっていました。大学の中庭へと向かうと「Tea for Peace」の受付を発見!

青山ファーマーズマーケットが主催する初のお茶イベントとなりました

受付で2500円を払い、5枚のコインをゲット! 会場ではコインを使ってワークショップやイベントに参加します。コインと一緒に試飲用のワイングラスももらえました。お茶をワイングラスでいただくなんてオシャレ!
まずは、神川県秦野市でお茶作りを営む「高梨茶園」による、お茶の手揉み実演ワークショップを見学! 心安らぐお茶の香りとともに、直接茶葉に触れて参加者も笑顔に。茶園まで直接行かないと体験できない手揉みはとても貴重な体験でした。

外国人の方も茶葉の手揉み実演に興味津々!
参加者も手揉みに挑戦!直接茶葉に触れられる貴重な体験です

続いてオーガニック日本茶パウダーを販売している「NODOKA(ノドカ)」のブースへ。アイスやお団子などのスイーツに粉末にした茶葉をかけて食べるなど、伝統的な日本茶をモダンスタイルで提案しているブランドです。
「急須で淹れたお茶を飲むことはリラックスできる時間が取れるのでとても良いですよね。でも、今は急須でお茶を飲む方が少なくなっています。そういう方にもお茶を楽しんでもらえるように新しいお茶のスタイルを作りました。型にはめるのではなく、お茶の楽しみ方はお好みでどうぞ」と語るのは、NODOKA代表の洪さん。

スタイリッシュなパッケージが素敵! 写真左の男性が洪さん

この日、会場で一際お茶好き女性の注目を集めていたのが「The Tea Company(ザ ティーカンパニー)」! ワインボトルのような容器にお茶が入ったボトルドティーと呼ばれる日本茶を手がける新鋭のブランド。静岡県本山の有機玉露、鹿児島県霧島の緑茶、宮崎県五ヶ瀬の有機焙煎緑茶など、各地域の茶農家が手間隙かけて生産した茶葉のそれぞれの特徴を活かし、香り、味わい、色合いで楽しめるボトルドティーは大人気でした。

気品が漂う、美しい日本茶!

お茶漬けを楽しめる「お茶漬けBAR」のブースも大賑わい! この日は、神奈川県横須賀市にある日本料理店「YUSAN(ユサン)」が提供していました。日本のソウルフードとも言えるお茶漬けに参加者は大満足!

お茶漬けがブーム⁉︎ と思えるほど多くの女性がブースに

世界の茶文化体験がテーマの本イベント。日本茶だけではなく、世界各国で親しまれているお茶も楽しむことができました。
南米で日常的に飲まれているお茶のマテ茶を販売している「LIFE IS A JOURNEY!」では、アルゼンチン産の茶葉を使用したオリジナル商品を展開しています。
「現地の人は家族や友人同士で、ストローの回し飲みをしながらマテ茶を楽しんでいます。それが、家族団欒や交友を深める場につながっているんですよ。日本でいうひとつの鍋をみんなでつつくような感覚でしょうか」と話してくれたLIFE IS A JOURNEY! の川内さん。

フクロウのロゴがカワイイ!

今回のイベントのスペシャルゲストとして、デンマーク・コペンハーゲンのティーハウス「Sing Tehus」が出店していました。アーティストとして活躍していたオーナーのMette Marieさんも来日。Metteさんがデザインした素敵なパッケージのブレンドティーに注目が集まっていました!

会場ではSing Tehusのお茶のテイスティングイベントも開催されていました

産地をリスペクトし、生産者への還元を第一に考えた茶葉を販売するブランド「極東雑貨/FAR EAST GROCERY DEPT」。「ワインのような感覚でテロワールを重視したお茶を楽しんでもらいたい」と極東雑貨のドミさんがお茶への思いをが語ってくれました。

極東雑貨を運営するドミさん(右)とマリーナさん

様々なブースを回った後は、鎌倉のスパイスショップ「アナン」のメタ・バラッツさんが講師を務める、チャイのスパイスミックスづくりワークショップに参加しました。 チャイに入れるために用意されたスパイスは、シナモン、カルダモン、クローブ、ジンジャー、レモングラスなど10種類。それぞれのスパイスの香りを嗅ぎ、香りを知ってから自分好みのチャイミックスづくりにチャレンジ! チャイのスパイスは、心地よいと感じる香りになるようにスパイスを配分するのがポイントだそう。完成したチャイは小瓶に入れて持ち帰ることができました。

チャイづくりに使用したカラフルなスパイス
ジンジャーの効いたオリジナルブレンドのチャイを淹れてくれました

“お茶を楽しむ”ということは“お茶を淹れる”ところから始まっています。
お茶を淹れながら、「美味しいお茶が淹れられたらみんなが笑顔になってくれるかな」とか「家族団欒の楽しい時間が始まるな」と誰かのことを考えると自然と自分も笑顔になるはず。人との繋がりにも大切な役割を果たしているお茶。きっとお茶の時間やお茶の役目は、世界共通。お茶の文化を知るということはその国のコミュニケーションの仕方を学ぶことにも繋がるのかもしれません。

会場ではお茶にまつわる書籍や雑誌も販売していました

そして、チャイの淹れ方を教わり、インドをより身近に感じられたように、外国人に日本茶の魅力を伝えることは、日本文化の魅力を伝えることにもつながると感じました。
「あなたの国の文化を教えて」と外国人に聞かれた時に、堂々と教えてあげられる日本文化の一つに日本茶も入っているのではないでしょうか。
今回のイベントを通して、世界中の人がお茶を通してつながり、少しでも“Peaceな”世の中になるよう、私は日本茶を日本国内だけでなく、世界にも発信していけたらと思いました。

 

「Tea for Peace ! !」

 

 

Editor

  • おおいし ゆりな
  • おおいし ゆりな
    Yurina Ooishi

    人の”思い”を文章で伝えるライター。映画監督、俳優、スポーツを通じた国際展開をしている人物へのインタビューを中心に様々な媒体で活躍している。出身地は茶どころ静岡。お茶を飲み終わるまでが食事という家庭環境の中で育つ。最近は置物と化してる急須だが、お茶に関わる方に触れ合い、お茶を淹れる心の余裕を持ちたいと思っている。

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